2015（平成27）年11月、旧千代田区役所の跡地にオープンした高齢者総合サポートセンター「かがやきプラザ高齢者活動センター」は千代田区在住の60歳以上の方のための福祉施設です。この屋上庭園は管理しやすい樹々が植栽されていましたが、「お花も楽しめる区民の方々の活動の場に活用したい」というご相談をいただきました。

そこでお花を植栽できるように樹々を整備し、ここで開催される高齢者対象の講座「かがやき大学」と連携した植栽ワークショップを企画。日程が11月に決まり、冬でもお花を観賞できるビオラと春に芽吹きゆっくりと成長するチューリップの球根を千代田区の皆さんと植えました。

「かがやきプラザ」は九段坂病院と合築されていて、この屋上庭園は患者さんの憩いの場でもあります。花を植えたことで施設を利用する区民はもとより、リハビリに励む患者さんたちに大好評の場所となりました。

整備前の屋上庭園。日当たりがいいので、竣工時は植栽していないのによそから種が飛んできて根を張ってしまった樹々もちらほら。

花苗を植栽できるように、チームネバーランドで雑草を抜き、木を剪定し、この場所を整備しました。

いよいよワークショップ前日。参加者が楽しく作業できるよう入念に準備します。

植栽の指導は、日本ハンギングバスケット協会ゴールド公認講師の池野ひとみ氏に委託。

座学のあとは、屋上庭園で植栽の実習です。

シンボルツリーの周辺には「良く咲くスミレ・黄」と白～ブルーに花の色が変化する「天使の誘惑」を植栽

植栽1週間後

花がら（咲き終わってしおれた花）摘みと水やりの方法をボランティアの方に伝授。こまめに花がらを取り除くことで、春まで次々と花を咲かせてくれます。

植栽1か月後。

白かった「天使の誘惑」の花が徐々にブルーに変化。

植栽2か月後。

日当たりのいい場所ではチューリップの芽が出始めました。春が待ち遠しいですね